【北欧家具】フィン・ユール氏とは?孤高のデザイナーが作る曲線とアームが魅力的な椅子
フィン・ユール(Finn Juhl)とは?
フィン・ユールは、デンマークのコペンハーゲン生まれのデザイナー。
アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。
1912年リデリクスペア市の裕福な布地商人の家に生まれる。1989年没。
1934年にデンマーク王立芸術アカデミーを卒業。
建築家のヴィルヘルム・ラオリッツェンの事務所を経て、1945年に独立。
自由なラインを描く彫刻的な家具が多い。
当時のデンマークでは、シンプルで機能的な家具が主流であったが、フィン・ユールが目指したのは、熟練した家具職人とのコラボによる彫刻のような家具だった。ゆえに孤高の天才というイメージが残る。
その一徹さゆえに晩年は不遇の時代を過ごしたが、1990年代から再注目され、現在も世界中にファンがいる。1951年に手掛けたニューヨーク国連ビルの一部内装と家具デザインの仕事が評価されたことでアメリカやデンマーク国内に認められるようになった。
フィン・ユールの自邸は「フィン・ユール・ハウス」として公開されている。
毎年、革新的な業績を残したデンマークのデザイナーに授与されるのが「フィン・ユール・デザイン賞」となっている。
フィン・ユール生誕100周年にあたる2012年に岐阜県高山市に「高山フィン・ユール邸」が作られ、さまざまなイベントやワークショップが開催されている。
フィン・ユールの代表作
- FJ-01
- Model45(モデル45)
- チーフテンチェア
- judas Dining Table
- ペリカンチェア
FJ-01
生涯の良きパートナーだったニールス・ヴォッダーの工房で製造された。
1953年に発表された安楽椅子
Model45
「世界で最も美しいアームを持つチェア」と評される 椅子。
フィン・ユールがヴィルヘルム・ラオリッツェン建築設計事務所から独立後に最初にデザインした家具。
judas Dining Table
天板にテーブルセッティングするために銀のメッキが打ち込まれてある。
椅子と共に名匠ニールス・ヴォッダー工房が製作。
ペリカンチェア
ペリカンが羽を広げたようなシルエットのデザインチェアです。
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