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子どもの「いや」に困ったときに読む本 イヤイヤ期にうんざりするママへ
2歳4ヶ月の子どものママです。
今回は育児本の子どもの「いや」に困ったとき読む本の感想を書きます。
本の内容はタイトルの通り、
子どもの「嫌!」という自己主張に対して親がどう対応すべきなのかが理論的に書かれた本です。
乳幼児の親向けの本です。1歳、2歳、3歳頃の悩みがQ&A型式で答えられていて、とても参考になります。
臨床心理士である「大河原美以」さん著書で、信用出来る育児本です。
たとえばあなた(ママ)が子育てで辛い時に、パパに相談したとします、「どうしてできないの?」「うるさい!」だなんて言われたら、あなたはさらに激昂してしまうんじゃないでしょうか?子供もいっしょで「嫌!!」「嫌!!!」「嫌!!!!」連発のときには、まず気持ちに共感してあげること「そうだよね、こうしたいんだよね、つらいよね、大丈夫だよ」
この言葉を子供にかけてあげましょう。
というのがこの本でわかることです。
子供には泣く自由と権利があるということに気が付く必要があります。
『子どもの「いや」に困ったとき読む本』の内容
子育て中の親の「つらい」気持ちに共感する形の本ではありません。
「子どもの自己形成のために親がどう対応すべき」かがしっかりと書かれた本です。
生き物として命を守るために本能的にある「いやいや脳」とそれを制御していくための「おりこう脳」を作っていくための幼児期。
その折り合いを学習させる為に、親がどう子供と関わっていくかが書かれています。
子どもの「いや」に困ったとき読む本の目次(概要)
第1章 子どもの「いや」はなぜ起こるのか
- 子供の「いや」と脳の発達
- 知っておきたい<いやいや脳>と<おりこう脳>の役割
- がまんする力をどう育てるか
- 心配な二つのタイプ
- <いやいや脳>を大切にすることが必要なのはなぜか
第2章 <いやいや脳>の5つの役割
- 身体からのサインとのコミュニケーション
- ママじゃないといや はちゃんと育っている証拠
- こわい と言えるようになることは成長の証
- 痛いの痛いのとんでけ で痛みの承認と共感
- かんしゃくを「安全」におこさせてあげるという発想
第3章 子どもはどうやって「ことば」をおぼえていくのか
- わたしうれしかったのと言えるようになるプロセス
- こんなとき、どんな声掛けをすればいいの?質問と回答
- 子供や頭を床や壁にぶつける
- 嘘泣きをする
- ねむいのにいたいという
- おしっこ出ないといったのに結局もらす
- 死ね死ねを連発する
第4章 どうやってしつけをすればいいのか
- しつけの方法とプロセス
- しつけの枠組みとは
- 2,3歳の時期は必ず終わる
- どうしつけたらいいのでしょうか?
- リモコンをなめてしまう
- 別室で寝かせたい
- 遊び場から帰ろうとすると泣くので帰ることができない
- 断乳したいが、なかなかやめられない
- ごはんを作ろうとすると泣くので、ずっと相手をしなければならない
- トイレットトレーニングがうまくいかない
- ぬれたパンツを取り換えるのをいやがる
- 外出や公共の場でひっくり返って大泣きをする
- かりたおもちゃを返せない
- 自分でやりたいが、うまくできなくて癇癪をおこす
- 下の子へのやきもち
- スーパーでの「買って、買って」
- 言うことをきかないので、「しつけアプリ」に頼りたい
第5章 親子のSOSサイン
- こんなとき、どうしたらいいですか?
- ママをたたく
- こだわりが強い
- 2歳児の噛み癖
- 無視すると子供の機嫌が直る
- 幼稚園に行きたくないとぐずぐずする
- 目をぱちぱちする
- 髪の毛をぬく
- 親の前で「良い子」なのに幼稚園でいじわる
第6章 ママ自身のSOSサイン
- 子供が生まれてから不安が強くなった
- 出産してから子供のころの記憶が出てきてつらい
- 子供の泣き声をきくと、恐怖でおちつかなくなる
- 答えが欲しいのに答えがないからつらい
- 自分の親からいまだに評価されているようでつらい
- 妊娠、出産時に医者から言われたことばがあたまから離れない
- 「ハーネス」や「アプリ」って使っちゃ親失格なの?
本を読んだ感想
感想を書こうと思ったのですが、考えがなかなかまとまりません。。
この本を読むと、自分の子供のころの同級生たちを思い出します。
いじわるだったあの子、急にキレだしたあの子、自分の意見を全く言わない子。
性格は遺伝の影響もありますが、「親の子供への関わり方」ってほんとうに大きいものだと考えさせられました。
「しつけ」って本当に難しいですよね。
著書ではしつけについては以下のように書かれていました。
多くの人が「しつけ」を「叱ること」と誤解しているように思います。しつけとして体罰を行うことを必要なことと考える人もいれば、叱って泣かせることに抵抗があるのでしつけが困難と考える人もいます。確実に言えることは「恐怖」を与えて子供をコントロールすることは「しつけ」ではないということです。それは「支配」です。子供を恐怖で支配すればおとなしくなりますが、それは子供を壊すことになります。「しつけ」とは、子どもは「自律(自ら律する)」力をつけることを導くことです。支配は「他律」です。自律とは、年齢相応の発達の中で「おりこう脳」と「いやいや脳」がおりあいをつけることを学ぶことです。
「しつけ」が「親にとって都合の良い子ども」にする為の手段になっていないか?
というのは意識しておかなくちゃいけないことだなぁと思います。
それと、「子供がご機嫌な時」に楽しく一緒にいられるのはイージーですが、
子供が怒り、泣き、不安がっている時にこそ、親が試されている時なのだと思いました。
わたしは不安な時に「親に心配かけるのはいやだ」と思って親を頼れなかった性格です。そんなわたしが自分の子供に対して「よしよし、泣いて良いんだよ、大丈夫だよ」と言うのは難しい。だけど、それを自覚して「よしよししてあげる」。それを乗り越えれば親としても人間としても成長していけるのではと思いました。
ですが、この本の通りに毎日真正面から子どもと関わる子育てはきっとキツイと思います。
なので、時々読んで「そうだよなぁ」「こうするのが正解だよなぁ」とときどき振り返り、参考にしたいと思います。
私自身の感想まとめ
- この本のように子育ての正論を知っておくことも大切。
- どこかで、ときどき子育ての愚痴を吐いて、誰かに共感して癒してもらうのも大切。
- 「まぁ、いいや」と適当に流すことも大切
自分と子供の為に、バランスよく子育てしたいものです。
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