別のブログに記載していた記事です。掲載先のサーバーが廃止になるためこちらに記事を移しました。わたし(ママ)自身の話です。数年前の話でいまは元気まんまんです。
30代女です。夏に胆嚢(たんのう)摘出手術をうけました。
手術方法は、おなかに数箇所の穴をあけて手術する「腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術」でしました。
少しでも参考になればとおもい、私の治療経験談を記事にしました。
私が腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術をうけるまでの流れは以下のとおりです。
私の場合、胆汁のながれをよくする対応(プラスチックステント留置)をしたため入院回数が多く、ちょっと複雑です。
1.深夜の腹部鈍痛により救急搬送され、胆石と総胆管結石と胆嚢炎が発覚し、そのまま入院
2.退院後の発作(腹痛)の再発
3.腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術で胆嚢除去手術のため入院
4.総胆管内の石とステント摘出のため入院
5.再度ステント摘出のため胃カメラ通院
わたしは、救急車で運ばれて検査をしたことから、胆石が発覚しました。
また同時に炎症と結石もあったため、入院しました。それが今回で最初の入院となりました。
Contents
最初の入院:1.深夜の腹部鈍痛により救急搬送され、胆石と総胆管結石と胆嚢炎が発覚し、そのまま入院
深夜にみぞおちあたりに激しい腹痛があり、尋常でない痛みだったため救急車をよびました。
救急車にのって、しばらくしたら痛みは徐々に和らいでいきましたが、念のためそのまま病院に搬送してもらいました。
搬送先の病院で検査をしたところ、胆嚢(たんのう)の中に石(胆石)があり、炎症をおこしていることがわかりました。
<私が入院したときの状態>
「たんのうってなんだっけ?」
それが説明をうけた私の最初の感想でした。
▼胆嚢(たんのう)の役割 胆嚢(たんのう)は肝臓の下にあるナスのような形をした袋状の臓器。胆嚢の役割は、簡単にいうと胆汁をためておく場所。肝臓では1日に800mlもの胆汁を作り出していますが、それらの胆汁を濃縮してたんのうに貯蔵する。胃で消化された食べ物が十二指腸に送られると、中に含まれる脂肪に反応してホルモンが分泌される。それを受けて胆のうが収縮して、蓄えていた胆汁を十二指腸に送り出す。胆汁の分泌は飲食の1時間後ぐらいからはじまり、2~5時間後に最高になる。
わたしはよく下痢をよくしていた為、「胃腸のどこかが悪いのでは?」と思っていました。
胆石という、その考えとは全くことなった結果だったので余計に混乱しました。
「入院した方がいいけどどうする?」
医師にそう聞かれ、家に残してきた家族のことが気になりましたが、そのまま入院することにしました。
私自身、急な病気判明で混乱気味でしたが、
医師は「よくある病気」的な感じで緊迫感というのは感じられませんでした。
ところが、入院して2日目のこと。
「そうたんかん(胆嚢のしたの管)に石がつまっている(結石)があり、血液検査の結果が良くない。緊急で対応しましょう。」
という話になりました。先生の治療内容の説明(手術扱いではないらしい)では以下のとおりでした。胆汁の通りをよくためにチューブのようなものを入れる治療をします。また、石が落ちやすいように、少し管の下あたりをカットします。
急な説明と対応でびっくりはしましたが、早く帰れるに越したことはないと思い、治療の同意書にサインをしました。
※手術扱いではなく、検査・治療に分類されるらしいのですが、手術台に寝かされての対応だったので、以下では表現をわかりやすくするため”手術”と書きました。
手術台に腹這いの状態寝かされて、口に内視鏡を入れるため喉の麻酔をしました。
そして眠り薬を使用したため、すぐに意識が遠のきました。手術中の記憶はありません。手術が終わって起きたら、ベッドの上でした。
治療後、体調はどんどんよくなって、病人とは思えないぐらい元気になりました。
しかし、入院中はあまり先生が来ず、話をできる時間がなく、この先の入院期間や治療方針を聞きたいのに分からないことだらけで不安な思いをしました。病院の図書室で胆石の治療方法などの載っている本を借りて自分で勉強したところ、病気のことでいろいろと理解ができました。
上記でいう「胆汁の通りをよくする治療」というのは、「内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD)」という治療でプラスチックステント留置というものでした。
十二指腸乳頭部からプラスチック製ステント(細い管)を胆管に留置し、胆汁の流れを確保する、というものです。
炎症を避けるため、そう胆管の中の石はとらずにそのままの状態だったので、さらに4日後にERCP、ERBDでそう胆管内の石取りを実施しました。
胆石症の根本的な対応は、胆嚢除去ということも本に載っていましたから、先生に催促して「今回の入院で胆嚢除去をしたい」と希望していましたが、内視鏡治療を続けておこなうことはできず、入院が長引くため、家庭の事情もあり一旦退院することになりました。 入院期間:8日間(7泊8日) 病院から請求されたお金(費用):21万4960円。 ※高額療養費制度をつかった限度額適用認定証は発行がまにあわなかったため、請求された金額のままをクレジットカードで支払いを済ませました。限度額適用証の発行の手続き自体は進めていたので、後ほど口座に自己負担額との差額が返金される予定です。(→追記9/17)2ヶ月後に、健康保険組合から給付金の口座振込みの通知はがきが来ました。払いすぎの分(12万ほど)が口座にふりこまれました。わたしの実質負担額は、8万円少々に落ち着きました。 (※上記の金額から、さらに、加入している健康保険組合独自の制度で療養費支給があり、この入院での実質負担額は2万円少々となりました。) 費用を気にされている方は、ご自身が加入されている健康保険組合の制度もよく確認されるとよいと思います。
高額療養費制度をつかった限度額適用認定証とは
医療費が高額になったとき、あとから申請することで自己負担額を超えた額が払い戻しされる「高額療養費制度」がある。限度額適用認定証は事前に申請することで1ヶ月(1日から月末まで)の窓口負担を自己負担限度額までにとどめることのできる制度。所得区分(上位所得、一般所得、住民税非課税帯)におうじて自己負担限度額がある。
高額な支払いに気落ちしつつ、家にかえりました。この時点ではまだ胆嚢内に石がある状態で、いつ発作が再発してもおかしくない状況だったので気持ち的にもさっぱりとはいかず、なんだかもやもやした気持ちでした。
<退院したときの状態>
痛みがでたら飲んでくださいと「カロナール」という薬をもらいました。
「今度再発したらどうなるんだろう?」
不安な気持ちのままの退院でした。
2.退院後の発作(腹痛)の再発
退院後、最初の外来に行きました。
病院にいき、治療方針を先生と話をしました。入院中に話していたとおり、胆嚢を摘出する方針でお願いをしました。そして、その日に手術のスケジュールを決定しました。家庭の事情もあり、実施日は1ヵ月後を設定しました。
あとは入院・手術日を待つだけという状態になりました。
手術日まで再発のないようにしようと心がけていました。肉は食べずに魚を食べるなど食生活にも気をつけていましたが、再発がありました。
夜中の1時ごろに前回と同じような腹痛でした。再発にショックだったのと痛みで頭が真っ白でした。
病院でもらっていた薬(カロナール200mg)を飲みましたが、痛みがつづきました。
「胆嚢内の石がまたそうたんかんに落ちたのかな・・・?」
理由は胆石だとわかっていたので、救急車は呼ばずに痛みでうずくまりながらもタクシーで30分かけて病院に行きました。
緊急外来で血液検査とMRI検査をしましたが、そうたんかんへの新たな落石は見当たらないとのことで、痛み止めの点滴をしてもらい痛みはおさまったので明け方に自力で帰宅しました。
3.腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術で胆嚢除去手術のため入院
最初の入院から1ヶ月がたち、いよいよ胆嚢摘出のための入院となりました。
手術の前日14頃に入院をしました。入院初日は手術にむけて以下のことをしました。 ・胸部レントゲン ・手術(腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術)の説明と同意書へのサイン ・肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の予防と説明および同意書へのサイン ・全身麻酔の説明と同意書へのサイン ・おへそのアルコール消毒
手術後はエコノミークラス症候群の予防のため、弾圧ストッキングやフットポンプ(間欠的空気圧迫装置)やらをつけるとの説明でした。
そして、早期離床(すぐに動きましょう)が推奨されるとのことでした。
全身麻酔については、看護婦さんから冊子のようなものをもらい、簡単な説明をしてもらいました。
お腹は4箇所切るとのこと、そしておへそもそのひとつなので、おへその消毒をしました。消毒は看護婦さんがしてくれました。
また手術内容の説明の際、気になった以下のことを質問しました。 質問① たんのうをとった所の縫合はどうするのか? →クリップみたいなものでとめる。クリップは一生とることなく、体の中に残ったままになる。 質問② お腹に穴をあけた時に縫合した抜糸はいつするの? →糸は自然にとける糸なので抜糸は不要。
そして、いよいよ手術の日になりました。
手術は9時ごろスタートしました。
全身麻酔をかけていたため、手術中の記憶はありません。
手術がおわったあと、「終わりましたよ」と誰かに声をかけられて手術台のうえで目を覚ましました。
一番最初に感じたのが、膀胱に違和感があったこと。それと、両足についたフットポンプや酸素マスクなどいろいろと体につけられているという息苦しさでした。
手術が終わってほっとした気持ちもありましたが、気分は最悪でした。
病室に運んでもらい、しばらくしてから自力でうごける感覚がでてきたので看護婦さんに言ってトイレにいきました。
その際にフットポンプは外してもらいました。
酸素マスクはどのタイミングではずしてもらったかは忘れましたが、当日中にはずせました。
全身麻酔の影響からか、頭にもやがかかったような状態で、何をするにも考えがまとまらず集中できない感じでした。
「もしかして、この頭が鈍い感覚がずっと続くのだろうか?」
それがとても恐怖でした。痛いとかなら我慢できますが、何も手につかない感覚というのがどうにも怖かったです。
また、お水をのんだときに頭がクラクラする感じがして、ひどい眩暈をおこしました。看護婦さんにもいいましたが、何もしてくれませんでした。
手術日の翌日の午後くらいから頭がはっきりとしてきました。漫画が読めたり、メールの返事もちゃんとできるぐらいになりました。
胆嚢除去手術の入院期間は、4泊5日かかりました。(前日入院→手術→静養→静養→退院という流れ)
掛かった費用(病院の窓口で払ったお金)は8万5799円でした。(高額療養費制度をつかった限度額適用認定証を窓口で提示しました。)
胆嚢摘出手術で入院での治療はこれで終わりと思っていましたが、再度入院での対応が必要がでてきました。
次の章でくわしいことを書きます。
<退院時の状態>
また、胆嚢除去後の後遺症として、下痢を心配している人がいると思いますが、わたしの場合変化はありません。変化がない、というのはわたしはもともと毎日のように下痢を1~2回するので手術前後で変わったことはありません。下痢の回数が増えたとかひどくなったとかはありません。
4.総胆管内の石とステント摘出のため入院
最初にステントを入れた時に、そうたんかん内にいれたステントの摘出は、「胃カメラで摘出。日帰りで対応可能」と事前に聞いていました。
しかし、そうたんかん内に新たに結石があることがわかったため、結石除去のためもう一回入院が必要、との話になってしまいました。
「結石除去は特殊な内視鏡を使って実施するので、すい炎の可能性等のリスクがあるため日帰り対応はできません」と病院側の説明がありました。
そうたんかんにいつ石が落ちたかはわかりません。
「胆嚢摘出手術の際に、胆嚢内の石がそうたんかんに落ちてしまうことがある」とは聞いていましたが、今回それが原因なのかははっきりとは言ってもらえませんでした。
胆嚢摘出手術からさらに一ヶ月後に”総胆管(そうたんかん)内の石の除去とステント摘出のため”の入院をしました。
掛かった入院期間:4泊5日(前日入院→手術→静養→静養→退院という流れ)
掛かった費用(病院の窓口で払ったお金):8万5249円(高額療養費制度をつかった限度額適用認定証を窓口で提示しました。)
これで本当に治療はおわりと思っていましたが、予想外のことがおきたのでもう一回通院の必要がでてきました。(入院は必要ではないと聞きほっとしました)
<退院時の状態>
5.再度ステント摘出のため胃カメラ通院
前回ですべての石の除去は完了しました。
再度ステント摘出をする理由
治療が完了する予定でしたが、そうたんかん内の結石が思っていたより大きかったため、取り出しのときに?取り出し口付近がむくんでしまったとのことでした。胆汁の通りが阻害されるおそれがあったため再度新しいステントを入れる対応(古いステントは取り出して、新しいステントを挿入した)となってしまいました。古いステントを取り出したのは、ステントの使用目安が3ヶ月程度だからです。
新しいステントをいれたからには、再度取り出す対応をしなければなりません。
新しく入れたステントの摘出は胃カメラできます。日帰りでの対応が可能です。
いまはそのステント摘出の日を待っている状況です。
以下追記:9月17日
胃カメラでのステントの摘出
胃カメラでのステントの摘出をしてきました。
時間は1時間程度でした。眠りぐすりを使用したので摘出中の記憶はありませんが、痛みはありませんでした。
眠り薬の影響で、1時間は病院のベッドで休憩。その後も1時間くらいは頭がぼーっとしていました。
眠りぐすりを使う場合は付き添いの人がいたほうがいいですね。 掛かった費用:4540円 掛かった時間:1時間(+眠り薬を使った場合の休憩1時間)
30代女です。夏に胆嚢(たんのう)摘出手術をうけました。
手術方法は、おなかに数箇所の穴をあけて手術する「腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術」でしました。
少しでも参考になればとおもい、私の治療経験談を記事にしました。
私が腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術をうけるまでの流れは以下のとおりです。
私の場合、胆汁のながれをよくする対応(プラスチックステント留置)をしたため入院回数が多く、ちょっと複雑です。 1.深夜の腹部鈍痛により救急搬送され、胆石と総胆管結石と胆嚢炎が発覚し、そのまま入院 2.退院後の発作(腹痛)の再発 3.腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術で胆嚢除去手術のため入院 4.総胆管内の石とステント摘出のため入院 5.再度ステント摘出のため胃カメラ通院
わたしは、救急車で運ばれて検査をしたことから、胆石が発覚しました。
また同時に炎症と結石もあったため、入院しました。それが今回で最初の入院となりました。
最初の入院:1.深夜の腹部鈍痛により救急搬送され、胆石と総胆管結石と胆嚢炎が発覚し、そのまま入院
深夜にみぞおちあたりに激しい腹痛があり、尋常でない痛みだったため救急車をよびました。
救急車にのって、しばらくしたら痛みは徐々に和らいでいきましたが、念のためそのまま病院に搬送してもらいました。
搬送先の病院で検査をしたところ、胆嚢(たんのう)の中に石(胆石)があり、炎症をおこしていることがわかりました。
<私が入院したときの状態>
「たんのうってなんだっけ?」
それが説明をうけた私の最初の感想でした。
▼胆嚢(たんのう)の役割 胆嚢(たんのう)は肝臓の下にあるナスのような形をした袋状の臓器。胆嚢の役割は、簡単にいうと胆汁をためておく場所。肝臓では1日に800mlもの胆汁を作り出していますが、それらの胆汁を濃縮してたんのうに貯蔵する。胃で消化された食べ物が十二指腸に送られると、中に含まれる脂肪に反応してホルモンが分泌される。それを受けて胆のうが収縮して、蓄えていた胆汁を十二指腸に送り出す。胆汁の分泌は飲食の1時間後ぐらいからはじまり、2~5時間後に最高になる。
わたしはよく下痢をよくしていた為、「胃腸のどこかが悪いのでは?」と思っていました。
胆石という、その考えとは全くことなった結果だったので余計に混乱しました。
「入院した方がいいけどどうする?」
医師にそう聞かれ、家に残してきた家族のことが気になりましたが、そのまま入院することにしました。
私自身、急な病気判明で混乱気味でしたが、
医師は「よくある病気」的な感じで緊迫感というのは感じられませんでした。
ところが、入院して2日目のこと。
「そうたんかん(胆嚢のしたの管)に石がつまっている(結石)があり、血液検査の結果が良くない。緊急で対応しましょう。」
という話になりました。先生の治療内容の説明(手術扱いではないらしい)では以下のとおりでした。胆汁の通りをよくためにチューブのようなものを入れる治療をします。また、石が落ちやすいように、少し管の下あたりをカットします。
急な説明と対応でびっくりはしましたが、早く帰れるに越したことはないと思い、治療の同意書にサインをしました。
※手術扱いではなく、検査・治療に分類されるらしいのですが、手術台に寝かされての対応だったので、以下では表現をわかりやすくするため”手術”と書きました。
手術台に腹這いの状態寝かされて、口に内視鏡を入れるため喉の麻酔をしました。
そして眠り薬を使用したため、すぐに意識が遠のきました。手術中の記憶はありません。手術が終わって起きたら、ベッドの上でした。
治療後、体調はどんどんよくなって、病人とは思えないぐらい元気になりました。
しかし、入院中はあまり先生が来ず、話をできる時間がなく、この先の入院期間や治療方針を聞きたいのに分からないことだらけで不安な思いをしました。病院の図書室で胆石の治療方法などの載っている本を借りて自分で勉強したところ、病気のことでいろいろと理解ができました。
上記でいう「胆汁の通りをよくする治療」というのは、「内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD)」という治療でプラスチックステント留置というものでした。
十二指腸乳頭部からプラスチック製ステント(細い管)を胆管に留置し、胆汁の流れを確保する、というものです。
炎症を避けるため、そう胆管の中の石はとらずにそのままの状態だったので、さらに4日後にERCP、ERBDでそう胆管内の石取りを実施しました。
胆石症の根本的な対応は、胆嚢除去ということも本に載っていましたから、先生に催促して「今回の入院で胆嚢除去をしたい」と希望していましたが、内視鏡治療を続けておこなうことはできず、入院が長引くため、家庭の事情もあり一旦退院することになりました。 入院期間:8日間(7泊8日) 病院から請求されたお金(費用):21万4960円。 ※高額療養費制度をつかった限度額適用認定証は発行がまにあわなかったため、請求された金額のままをクレジットカードで支払いを済ませました。限度額適用証の発行の手続き自体は進めていたので、後ほど口座に自己負担額との差額が返金される予定です。(→追記9/17)2ヶ月後に、健康保険組合から給付金の口座振込みの通知はがきが来ました。払いすぎの分(12万ほど)が口座にふりこまれました。わたしの実質負担額は、8万円少々に落ち着きました。 (※上記の金額から、さらに、加入している健康保険組合独自の制度で療養費支給があり、この入院での実質負担額は2万円少々となりました。) 費用を気にされている方は、ご自身が加入されている健康保険組合の制度もよく確認されるとよいと思います。
高額療養費制度をつかった限度額適用認定証とは
医療費が高額になったとき、あとから申請することで自己負担額を超えた額が払い戻しされる「高額療養費制度」がある。限度額適用認定証は事前に申請することで1ヶ月(1日から月末まで)の窓口負担を自己負担限度額までにとどめることのできる制度。所得区分(上位所得、一般所得、住民税非課税帯)におうじて自己負担限度額がある。
高額な支払いに気落ちしつつ、家にかえりました。この時点ではまだ胆嚢内に石がある状態で、いつ発作が再発してもおかしくない状況だったので気持ち的にもさっぱりとはいかず、なんだかもやもやした気持ちでした。
<退院したときの状態>
痛みがでたら飲んでくださいと「カロナール」という薬をもらいました。
「今度再発したらどうなるんだろう?」
不安な気持ちのままの退院でした。
2.退院後の発作(腹痛)の再発
退院後、最初の外来に行きました。
病院にいき、治療方針を先生と話をしました。入院中に話していたとおり、胆嚢を摘出する方針でお願いをしました。そして、その日に手術のスケジュールを決定しました。家庭の事情もあり、実施日は1ヵ月後を設定しました。
あとは入院・手術日を待つだけという状態になりました。
手術日まで再発のないようにしようと心がけていました。肉は食べずに魚を食べるなど食生活にも気をつけていましたが、再発がありました。
夜中の1時ごろに前回と同じような腹痛でした。再発にショックだったのと痛みで頭が真っ白でした。
病院でもらっていた薬(カロナール200mg)を飲みましたが、痛みがつづきました。
「胆嚢内の石がまたそうたんかんに落ちたのかな・・・?」
理由は胆石だとわかっていたので、救急車は呼ばずに痛みでうずくまりながらもタクシーで30分かけて病院に行きました。
緊急外来で血液検査とMRI検査をしましたが、そうたんかんへの新たな落石は見当たらないとのことで、痛み止めの点滴をしてもらい痛みはおさまったので明け方に自力で帰宅しました。
3.腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術で胆嚢除去手術のため入院
最初の入院から1ヶ月がたち、いよいよ胆嚢摘出のための入院となりました。
手術の前日14頃に入院をしました。入院初日は手術にむけて以下のことをしました。 ・胸部レントゲン ・手術(腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術)の説明と同意書へのサイン ・肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の予防と説明および同意書へのサイン ・全身麻酔の説明と同意書へのサイン ・おへそのアルコール消毒
手術後はエコノミークラス症候群の予防のため、弾圧ストッキングやフットポンプ(間欠的空気圧迫装置)やらをつけるとの説明でした。
そして、早期離床(すぐに動きましょう)が推奨されるとのことでした。
全身麻酔については、看護婦さんから冊子のようなものをもらい、簡単な説明をしてもらいました。
お腹は4箇所切るとのこと、そしておへそもそのひとつなので、おへその消毒をしました。消毒は看護婦さんがしてくれました。
また手術内容の説明の際、気になった以下のことを質問しました。 質問① たんのうをとった所の縫合はどうするのか? →クリップみたいなものでとめる。クリップは一生とることなく、体の中に残ったままになる。 質問② お腹に穴をあけた時に縫合した抜糸はいつするの? →糸は自然にとける糸なので抜糸は不要。
そして、いよいよ手術の日になりました。
手術は9時ごろスタートしました。
全身麻酔をかけていたため、手術中の記憶はありません。
手術がおわったあと、「終わりましたよ」と誰かに声をかけられて手術台のうえで目を覚ましました。
一番最初に感じたのが、膀胱に違和感があったこと。それと、両足についたフットポンプや酸素マスクなどいろいろと体につけられているという息苦しさでした。
手術が終わってほっとした気持ちもありましたが、気分は最悪でした。
病室に運んでもらい、しばらくしてから自力でうごける感覚がでてきたので看護婦さんに言ってトイレにいきました。
その際にフットポンプは外してもらいました。
酸素マスクはどのタイミングではずしてもらったかは忘れましたが、当日中にはずせました。
全身麻酔の影響からか、頭にもやがかかったような状態で、何をするにも考えがまとまらず集中できない感じでした。
「もしかして、この頭が鈍い感覚がずっと続くのだろうか?」
それがとても恐怖でした。痛いとかなら我慢できますが、何も手につかない感覚というのがどうにも怖かったです。
また、お水をのんだときに頭がクラクラする感じがして、ひどい眩暈をおこしました。看護婦さんにもいいましたが、何もしてくれませんでした。
手術日の翌日の午後くらいから頭がはっきりとしてきました。漫画が読めたり、メールの返事もちゃんとできるぐらいになりました。
胆嚢除去手術の入院期間は、4泊5日かかりました。(前日入院→手術→静養→静養→退院という流れ)
掛かった費用(病院の窓口で払ったお金)は8万5799円でした。(高額療養費制度をつかった限度額適用認定証を窓口で提示しました。)
胆嚢摘出手術で入院での治療はこれで終わりと思っていましたが、再度入院での対応が必要がでてきました。
次の章でくわしいことを書きます。
<退院時の状態>
また、胆嚢除去後の後遺症として、下痢を心配している人がいると思いますが、わたしの場合変化はありません。変化がない、というのはわたしはもともと毎日のように下痢を1~2回するので手術前後で変わったことはありません。下痢の回数が増えたとかひどくなったとかはありません。
4.総胆管内の石とステント摘出のため入院
最初にステントを入れた時に、そうたんかん内にいれたステントの摘出は、「胃カメラで摘出。日帰りで対応可能」と事前に聞いていました。
しかし、そうたんかん内に新たに結石があることがわかったため、結石除去のためもう一回入院が必要、との話になってしまいました。
「結石除去は特殊な内視鏡を使って実施するので、すい炎の可能性等のリスクがあるため日帰り対応はできません」と病院側の説明がありました。
そうたんかんにいつ石が落ちたかはわかりません。
「胆嚢摘出手術の際に、胆嚢内の石がそうたんかんに落ちてしまうことがある」とは聞いていましたが、今回それが原因なのかははっきりとは言ってもらえませんでした。
胆嚢摘出手術からさらに一ヶ月後に”総胆管(そうたんかん)内の石の除去とステント摘出のため”の入院をしました。
掛かった入院期間:4泊5日(前日入院→手術→静養→静養→退院という流れ)
掛かった費用(病院の窓口で払ったお金):8万5249円(高額療養費制度をつかった限度額適用認定証を窓口で提示しました。)
これで本当に治療はおわりと思っていましたが、予想外のことがおきたのでもう一回通院の必要がでてきました。(入院は必要ではないと聞きほっとしました)
<退院時の状態>
5.再度ステント摘出のため胃カメラ通院
前回ですべての石の除去は完了しました。
再度ステント摘出をする理由
治療が完了する予定でしたが、そうたんかん内の結石が思っていたより大きかったため、取り出しのときに?取り出し口付近がむくんでしまったとのことでした。胆汁の通りが阻害されるおそれがあったため再度新しいステントを入れる対応(古いステントは取り出して、新しいステントを挿入した)となってしまいました。古いステントを取り出したのは、ステントの使用目安が3ヶ月程度だからです。
新しいステントをいれたからには、再度取り出す対応をしなければなりません。
新しく入れたステントの摘出は胃カメラできます。日帰りでの対応が可能です。
いまはそのステント摘出の日を待っている状況です。
以下追記:9月17日
胃カメラでのステントの摘出
胃カメラでのステントの摘出をしてきました。
時間は1時間程度でした。眠りぐすりを使用したので摘出中の記憶はありませんが、痛みはありませんでした。
眠り薬の影響で、1時間は病院のベッドで休憩。その後も1時間くらいは頭がぼーっとしていました。
眠りぐすりを使う場合は付き添いの人がいたほうがいいですね。 掛かった費用:4540円 掛かった時間:1時間(+眠り薬を使った場合の休憩1時間)
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